留学生の中には日本の文化、日本での生活、言葉の問題等に悩む 学生は少なくありません。多くの留学生は学校と仕事の両立、なれない日本での生活に精神的、肉体的にも疲れています。
学校では対応する事ができない細かな部分を、私たちがケア・サポートし、留学生の心身状態を把握、モチベーションの維持、個々の抱える 問題の把握、アドバイス、また情報を学校と共有する事により、 学校側の負担を軽減させることが可能になります。
留学生ケアの課題と、解決策の取り組みについて
過去、中国からの留学生が多く来日し、日本語学校を卒業後進学、最終的に卒業していきましたが、日本での就職希望の夢も叶わず多くの方々が帰国の道を選択する事実でありました。
問題は、努力が足りなかったと思われる現役留学生(先輩方々)から母国の後輩たちへの悪い情報流出により、日本に行っても苦労し、なおかつ可能性が無いなどと間違った情報が伝わることで、継続的な学生募集にも悪影響が及ぶことがあり、ある意味、募集業務に影響する風評被害であります。
その問題の解決策と致しましては、やはり在学中の留学生のケアが重要であり、極力学生の不安を取り除くことで『日本に留学して良かった』と感じて頂ける状態になると弊社は考えております。
また、学生募集を円滑に継続させるためには国内の留学生ケア共に住みやすい環境整備が重要ということであります。
弊社は、学校だけの問題ではなく、産官学民一体となった留学生ケアの活動を推進しており、企業や行政を巻き込んだより良い留学生活環境を進めてまいります。
1・精神面・健康面のケア・サポート
来日直後は、言葉も思うように通じず、母国と異なる社会制度・文化・食事の変化などに戸惑うことも多く、留学生が最も支援を必要とする期間であります。
2・生活面でのケア・サポート
外国人登録や国民健康保険の加入、銀行口座の開設、といった社会生活上の諸手続きや履修登録などの学内手続きとは別に、携帯電話の契約、バス・電車の乗り方・病院の受診方法、アルバイトの面接の練習、など学内手続き以外で日本での生活に必要不可欠となる事項の相談・またケア・サポート。
3・将来の為のケア・サポート
将来設計の重要性や、お金のプランニングの指導を定期的に行います。卒業後も引き続き進学・就職で日本に留まる留学生が増加していることから、国内にいる先輩留学生との連携を図りネットワークを構築、活用することも一つの方法として考えています。また、帰国した元留学生からの情報なども活用。
留学生にとって安心・安全に学業に励むことができる受入れ体制の整備
日本語教育機関修了者の約7割が我が国の専門学校・大学等に進学しています。 このように、多くの留学生にとって日本での生活は日本語教育機関から始まることから、日本語教育機関が日本語教育のみならず、日本での生活の仕方の指導なども行っています。
しかし学校側だけでの対応では、やはり時間的・人的にも無理が生じやすい 事が現実問題としてあげられると思われます。
留学生が日本での生活に早く馴染み充実した日本生活を送るためには、まず日本の社会や文化、また、外国人に直接関係する法律「出入国管理及び難民認定法」や労働に関する法律などを事前に理解することが必須となります。
外国人と日本人の双方理解の為には、日本の学生や地域社会との交流が最も有効であると考えられます。
このことに着目し、私達の持つ経験と実績から留学生ケア・サポートを一貫して行っていくことがもっとも重要であると考えます。
2016年3月より、留学生ケア・サポート業務をボランティア団体NPO設立に合わせ移行致しました。